骨格診断とメリットについて

「最近太って、お気に入りのお洋服がなぜか似合わなくなってきた」「あの人には似合うスカートが、どうして私には似合わないんだろう」――みなさまはこんな疑問を抱いたことがありませんか

「昔より太ったから」「あの人はスタイルがいいから」一見、そんな一言で解決できそうなことですが、実際にはもっと奥深い理由があります。それはまさに、あなたの骨格とアイテムの相性です。

持って生まれた骨格に対してどのように筋肉や脂肪が付いているか、またボディラインや肌の質感の特徴から、もっともスタイルアップして見えるファッションアイテムのデザインや素材を導き出すメソッドが『骨格診断』です。

骨格診断のメリット

  • 似合ったデザインのお洋服を着用するだけで、3キロ分も着痩せして見えます。逆に骨が目立つ方は色っぽく見せることも可能です。
  • 重心を調整することで、手足が長く見えたり、全体のバランスが良くスタイルアップして見えます。
  • 太っていても痩せていても関係なく診断結果を導き出せるため、一度診断を受ければ生涯を通して、いつでもスタイルアップするファッションの最適解に辿り着けるようになるでしょう。
  • 通販などにおいても失敗が格段に減ります。サイズさえ間違えなければ、試着しなくても似合うかどうか判別できるようになります。

骨格タイプを診断する基準

骨格タイプは【ストレート】【ウェーブ】【ナチュラル】と3つのタイプに分けられます。こちらの図がそれぞれ典型的な体格を描いた図です。

後述にて各タイプについて詳しくご説明しますが、ストレートはグラマラスな、ウェーブはカーヴィな、ナチュラルはフレーム感の強い体型の方が多いです。

骨格タイプは大きく分けて4つの基準から診断します。それが『骨格の強さ』『肌質』『体幹のボリューム』『シルエット』です。これらの基準から、お洋服のフィット感、素材、装飾、着丈などを判定します。

そのため、ひとつのタイプには収まりきらないミックスタイプの方にも、一律に特定タイプのスタイリングをご提案するのではなく、一番似合うお洋服の条件をカスタマイズしてご提案させて頂けます。

自己診断が難しい理由

骨格診断はこれら4つの要素をもとに分析しますが、各タイプの要素が混在しているミックスタイプの方が珍しくありません。どの要素がどの程度混ざっているのか、それぞれの要素を総合してどのタイプに軸足をおくか、実際にスタイリングをどのように調整するか――専門的な勉強をしていないと判断が難しいです。また、例えば骨格の強い/弱いや肌質の判断など、ご自身で客観的に分析することが困難なため、正確な自己診断ができている方は決して多くありません。

骨格ストレートタイプの特徴

グラマラスなメリハリボディで、女優さんに多い骨格ストレートタイプ。芸能人だと、橋本環奈さんやローラさん、石原さとみさんがこのタイプ。大まかな特徴をご紹介します。

  • 重心が標準的(砂時計型)
  • 骨格の強さも標準的
  • 体幹(特に胸板)にボリュームがあり立体的
  • 肌はハリ・弾力がある
  • 首が短めで鎖骨が目立たない
  • 腰位置が高め
  • 太ももにハリがあるが、ふくらはぎは細い人が多い
  • 太るとリンゴ型の体型になる
  • 太ると著しくスタイリングの範囲が狭まる(事故が多い)
  • 多少痩せすぎていても貧相になりにくく、着られる範囲が狭まらない

似合う素材

ハリと適度なボリュームのある生地がリッチな体になじみます。上質な素材がもっとも似合うタイプです。あまりにもテロテロなものを着ると肉感が悪目立ちし、凸凹な素材だと着ぶくれして見えるのでご注意を。

似合う柄

大きめでメリハリやインパクトがある柄が似合います。水玉やボーダーに関しては規則性も重要な要素になります。花柄は大きめで、花茎まで描かれているものがベター。柄が小さすぎると、上品というよりは安っぽい印象になってしまうので注意。

似合うファッション

全体的にIラインを心がけると、すっきりとスタイルアップします。とにかくシンプル&ベーシックがBESTです。ボディラインそのものが武器なので、着飾らないほうが映えます。装飾を施せば施すほど着太りするので注意。裸が一番スタイルよく見えるのがこのタイプです。

ネックラインは、とにかく大きく開けることを意識すると良いです。Vネック、Uネック、スリットネック、スクエアネック、ハートネックなどがGOOD。首の詰まったものは上半身のボリュームを著しく膨張させます。スリーブも、プレーンでジャストサイズの半袖/長袖が一番です。セットインスリーブも着られますが、あまりボリュームがあるものだと逞しくなります。

スカートの丈感は膝上丈もしくは長いアンクル丈/マキシ丈がベストです。タイトスカート、ペンシルスカート、Aラインスカート、ラップスカートがベスト。パンツはテーパードやセンタープレスのストレートパンツ、広がりすぎないワイドパンツ。いずれにしてもタックやギャザー、ハイウエストはスタイルが悪く見えるため避けてください。

骨格ウェーブタイプの特徴

ボディコンシャスなカーヴィラインで、アイドルに多い骨格ウェーブタイプ。芸能人だと浜辺美波さん、斎藤飛鳥さん、田中みな実さんが当てはまります。大まかな特徴をご紹介します。

  • 胸の位置や腰の位置など、全体的に下重心
  • 骨感が弱い
  • 胸板が分かりやすく薄く、体幹が平面的
  • 肌の質感がソフト
  • 後頭部が平面的
  • 首が長く鎖骨まわりが華奢
  • お尻が後ろからみると台形
  • 太ると下腹部や足などに脂肪がつきやすく、洋ナシ型になる
  • 痩せすぎると胸元が寂しくなる

似合う素材

柔らかくてふわふわした素材や、表面が毛羽立ったもの、とろんとしたもの、透け感や光沢があるものが似合います。がさがさしていたりシワ加工のものは、おしゃれというよりはガサツな感じに見えてしまいます。固いものも着られているような感じになるのでNGです。

似合う柄

小さめで繊細な柄が似合います。フェミニンで上品な印象がより際立つでしょう。大きい柄だと模様に骨格が負けてしまうので向いていません。

似合うファッション

全体的にXラインを心がけると素敵です。骨格が弱い分、とにかく装飾が得意です。ボリュームがない体幹に生地やビジューなどの装飾を重ねてバランスを取るイメージでスタイリングしてください。

ネックラインは縦に開けすぎないよう意識すれば、大体どんなものでも似合います。首元が詰まったハイネックやギャザーネックなどが最も得意。スリーブもプレーンなものだと寂しいので、フレンチスリーブやフレアスリーブなどデザイン性のあるものが似合います。オフショルダーが似合うのもこのタイプ。

ボトムの丈はミニ、ひざ下丈、ミモレ丈が良いです。マキシ丈やひざ丈はスタイルが悪く見えるので注意。フレアスカート、チュールスカート、マーメイドスカートなどでXラインを強調しましょう。パンツはスキニーやブーツカット、プリーツが細かいものなどが似合います。ウエストはギャザーやタックなどボリュームがあるものが得意。また、ハイウエストにすることで下重心をカバーし、足長効果が期待できます。

骨格ナチュラルタイプ

がっしりかつスラっとした体型で、モデルさんに多い骨格ナチュラルタイプ。芸能人だと冨永愛さん、長谷川潤さん、中村アンさんが典型的です。大まかな特徴は次の通り。

  • 肩幅が広く全体的に上重心(逆三角形か四角形)
  • 骨感が強くフレーム感がある
  • 立体感はやや平面
  • 皮膚があつく乾燥肌の人が多い
  • 頭部がハチ張り
  • 首が長く太い
  • 水がたまりそうなほど鎖骨が目立つ
  • 肩関節が大きい
  • 肩甲骨や腸骨が大きく出ている
  • お尻が平面的
  • 身体に比べて手足が長く大きい人が多い
  • 太りにくいが、太ると全体的に大きくなっていくことが多い

似合う素材

表面がデコボコしていてボリュームのある自然派な素材が良く似合います。ざっくりと、カジュアルな雰囲気を心がけると魅力が際立ちます。

似合う柄

カジュアルやエキゾチックな柄が得意です。骨格に負けないよう、大きめの柄がベター。自然を感じさせるボタニカルやゼブラ、迷彩柄もよく似合います。花柄の場合は、花の部分よりも葉が目立つものだとさらにGOOD。

似合うファッション

このタイプはスタイルの良さを強調するために露出をするのではなく、敢えて忍ばせてください。オーバーサイズやゆったりとしたデザインですらっとした体を纏えば、隠しきれないハイスタイルが際立ちます。逆にピタっとした服は骨格に負けてしまい、逞しく見えてしまいます。広い肩幅を相殺するかのように下重心にスタイリングすればより素敵です。

ネックラインはあまり開けすぎないようにしましょう。首が長いのでタートルネックがとてもよく似合います。ラウンドネックやボートネックもOK。ドルマンスリーブが似合う唯一無二のタイプです。スリットスリーブなども袖にボリュームがあるため良いです。ただし、肩を強調するパフスリーブやフレンチスリーブはNGです。とろみ素材のものも骨格の強さが際立つため避けましょう。

ボトムの丈感は、とにかく長ければ長いほど良いです(もちろん引きずるのはNG)。そして、ゆったりとしたものを選んでください。生地を多く使っているほど良いです。ジャンパースカートやトレンチスカート、厚手のフレアスカートが似合います。パンツはカーゴやワイドタイプがGOOGです。ハイウエストにすると肩幅の広さが強調されるため、ローウエストにするほうがベター。ウエストマークを作らないスタイリングも素敵です。

骨格診断はまだまだ奥が深い!

ここでご紹介した各骨格タイプの特徴や、似合うスタイリングはほんの一例にすぎません。書ききれなかったお似合いアイテムがまだまだあります。それに、骨格診断から分かることはこれだけではありません。ヘアスタイルの長さやデザイン、アクセサリー、くつ、カバンなど、活用のポイントが無限にあります。今後の投稿で紹介していきたいと思います。

診断では、ミックスタイプの方にもわかりやすいよう、お客さまそれぞれの特徴に向けてカスタマイズしたファッションをご提案させていただきます。ここでご紹介した以上のボリュームでお応えするため、必ずご自身に合ったスタイリングに出会えます!ぜひご相談いただければ幸いです◎

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